1. 日本時間の夜、特にロンドン×NY重複帯が“最も効率がいい”
- 日本時間の夜は参加者(欧米勢)が一気に増え、流動性×情報量×値幅がそろいやすい。
- まとまったトレンドが出やすく、「待ち時間が少ない」=資金も集中力も節約できる。
- 逆に、日中(日本時間)は値幅が出にくく、エントリーの質が落ちやすい。
2. なぜ夜は動くのか:市場の“重なり”とイベント密度
- ロンドン市場の厚い板:欧州系金融機関のフローが本格化し、値が滑らかにつながる。
- NY時間の情報ラッシュ:米経済指標・企業ニュース・金利/債券の動きが為替に波及。
- ロンドン×NYの重複:最も参加者が多く、方向性が定まりやすい“勝負時間”になりやすい。
3. 日本時間の“動く帯”早見表(夏/冬でずれる点に注意)
- 夏時間(概ね3月末〜10月末)
- ロンドン:16:00〜翌1:00
- NY:21:00〜翌6:00
- 重複帯:21:00〜翌1:00(最重要)
- 冬時間(概ね11月〜3月)
- ロンドン:17:00〜翌2:00
- NY:22:00〜翌7:00
- 重複帯:22:00〜翌2:00(最重要)
- 補足:早朝(日本時間6〜8時台)はスプレッドが広がりやすいので、原則エントリーは避ける。
4. 通貨ペア別「動きやすい時間」の傾向
- EUR/USD:ロンドン開始直後〜重複帯で勢いが出やすい。
- GBP/JPY / GBP/USD:材料が出ると走りやすいが、ボラ大きめ=損切り設計は深めに。
- USD/JPY:
- 東京午前9:55前後は実需フローで短時間の波が立つことも。
- 夜は米金利・株式との連動でトレンドが伸びやすい。
- AUD/JPY / NZD/JPY:アジア時間も動く場面はあるが、方向の持続は夜のほうが取りやすい。
5. 経済指標との向き合い方(“避ける”も戦略)
- 雇用統計・CPI・FOMCなどはサプライズでスプレッド拡大&瞬間変動が起きやすい。
- 初心者は発表の前後30分は“触らない”ルールが有効。
- 慣れてきたら、初動のノイズが収まる2波・3波を狙う(ただし欲張らない)。
6. 夜の90〜120分に絞る“勝ち筋”ルーティン(例)
- 21:00(冬は22:00):ウォームアップ
- 主要通貨の日足→4H→1Hで方向感を確認。
- 直近高安・前日高安・20/80EMAやピボットで地図を作る。
- 21:15〜22:30(冬は22:15〜):セットアップ形成待ち
- 押し目/戻り、ブレイク“前”の圧力を板・足の重なりで判断。
- 指標時刻は見送り、流れが再構築されたらエントリー。
- 〜23:30:執行フェーズ
- 1日最大3トレード・1トレード=事前に損益比2:1以上を確保。
- 含み益がリスクリワード1.0到達で建値ストップに繰り上げ、メンタルを守る。
- 23:30〜24:00:クールダウン
- ルール逸脱の有無をチェック、スクショ→メモで翌日に資産化。
- 翌朝に復習する“材料”を必ず残す。
時間を絞る=取引回数を絞る。回数ではなく再現性のある場面だけを積む。
7. ありがちな失敗と回避策
- (失敗)日中にムリにエントリー → (回避)夜の重複帯だけやる日にする。
- (失敗)指標に“つられて”連打 → (回避)前後30分は完全ノータッチ。
- (失敗)睡眠不足で判断力低下 → (回避)終了時刻を決める(原則24:00まで)。
- (失敗)スプレッド拡大を甘く見る → (回避)早朝・週明け直後は観察のみ。
8. 仕事・家事と両立するための“時間設計”
- 平日2時間×週3〜4日で十分に戦える(重複帯のみ)。
- エントリー条件は3行で書けるレベルに簡素化(例:「20EMA方向」「直近高安の外」「指標なし」)。
- ルールを破るくらいなら“見送る”。ノートに“見送った理由”を書き、翌週の勝ちパターン辞書に。
9. まとめ:時間は“最大の武器”。最適帯に集中し、他は捨てる。
- 夜の重複帯(夏21:00〜/冬22:00〜)が基本戦場。
- 指標は“乗らない勇気”、乗るなら二段目を淡々と。
- 2時間の集中投資で、勝てる場面だけを積み上げる。
10. ミニ付録
- 夏時間の目安:
- ロンドン 16:00〜翌1:00 / NY 21:00〜翌6:00 / 重複 21:00〜翌1:00
- 冬時間の目安:
- ロンドン 17:00〜翌2:00 / NY 22:00〜翌7:00 / 重複 22:00〜翌2:00
- 原則NG:早朝の薄商い(6〜8時台)、重要指標の直前直後、週明け直後の飛びつき
免 責
本記事は一般的な情報提供であり、特定の投資行動を推奨するものではありません。最終判断はご自身の責任でお願いします。価格・制度等は変更される可能性があります。最新の一次情報の確認を推奨します。


