積立×CFD売りで“暴落に折れない”ポートフォリオ

投資日記

ドルコストで育てて、指数ショートで守る。

コツコツ積立は最強。でも暴落は心が折れがち。そこで、**投資信託の積立(ドルコスト平均法)**で資産を増やしつつ、**CFDで株価指数を「売り(ショート)」**して、急落時のダメージをやわらげる——そんな“攻守両用”の運用について紹介します。



1. なぜ「積立×CFD売り」なのか

  • 積立は価格が下がるほど口数を多く買える“ドルコスト効果”が効き、長期の平均取得単価を下げられます。
  • とはいえ暴落局面は含み損が膨らみ、心理的にも資金面でも続けにくい。
  • そこでCFDの指数ショートを小さく添えると、下げ相場でのプラス(またはマイナス縮小)が期待でき、継続力と資金効率を高めやすい、という発想です。
    ※完全ヘッジではありません(指数・ベータ・コスト差でズレます)。

2. 積立投資信託:ドルコストの設計

  • 商品:広く分散された株式インデックス系(例:国内外の主要株価指数連動の低コストファンド)。
  • 金額:無理のない毎月定額
  • 増額ルール(任意):市場が下落したら自動で少しだけ増額
    • 例)基準価額や指数が直近高値から
      • -10%で積立1.2倍
      • -20%で1.5倍
      • -30%で2.0倍 など
  • NISAを積極活用

3. CFD指数ショート:仕組みと注意点

  • 売りから入れる差金決済の仕組み。指数が下がるほど利益、上がると損失
  • 証拠金取引:レバレッジのかけ過ぎに注意。小さく始めるが基本
  • コスト:スプレッド、建玉維持費(調達コスト相当)、ロールオーバー等。長期に持つほどコストが積み上がる点は必ず意識
  • 商品選び:自分の積立資産とできるだけ相関が高い指数を選ぶ(例:S&P500系積立⇄米国主要指数CFD、国内株積立⇄日経/Topix系CFDなど)
    ※完全一致はできないので“おおまかな保険”と割り切る。

4. ヘッジ設計:どれくらい売る?(超シンプル版)

厳密にはベータや相関で組むのが理想ですが、運用をシンプルにするなら**「評価額の○%を守るつもりで売る」**でOK。

  • 用語
    • A:株式(投信)評価額
    • p:守りたい割合(例:0.3=30%)
    • N:CFDの名目額(建玉1枚あたりの想定元本。ブローカー仕様で異なる)

目安の枚数 ≒ (A × p) ÷ N

  • pは最初は0.2〜0.3程度(“完全ヘッジ”を狙わない)
  • ヘッジはつけっぱなしにしない(後述)

5. ミニ・シミュレーション(数字で感覚を掴む)

前提:

  • 積立投信の評価額A=100万円
  • ヘッジ割合p=30% → CFD名目30万円ぶんを売り
  • 相場が**-20%**下落したケース

結果イメージ:

  • 積立側:-20万円
  • CFD側(ざっくり):名目30万円 × 20% = +6万円
  • 合計:-14万円(ヘッジがない-20万円より軽傷)

逆に**+20%上昇**したら:

  • 積立側:+20万円
  • CFD側:-6万円
  • 合計:+14万円(上昇の一部を“保険料”として差し出すイメージ)

ポイント:下げ相場でのダメージを和らげ、積立をやめずに続けられる心理的余裕を買う


6. 運用ルール例(トリガー・サイズ・外す条件)

①ヘッジ開始トリガー(どれか一つで十分)

  • 指数が200日移動平均を下抜け+引けベースで確定
  • 直近高値から**-15%超のドローダウン**
  • 自分の投信評価額が**-10%超の含み損**になった

②ヘッジのサイズ

  • 初回は評価額の20〜30%
  • さらに下がれば段階的に+10%ずつ追加(最大でも評価額の**50%**程度まで)。

③外す(縮める)条件

  • 指数が25日移動平均を上抜けて週足でも反発基調
  • 評価額が高値の-8%以内に回復
  • ヘッジの保有日数が延びて維持費が重くなってきた(時間で畳む)

④見直し頻度

  • 月1回の定期点検+大きな値動き時だけ臨時調整
  • ルールは紙に書く/ブログに記す感情でいじらない

7. よくある落とし穴

  • ヘッジ過剰:上昇相場でリターンを削り、積立の“果実”を取り逃がす。
  • ミスマッチ:積立対象とヘッジ対象の指数がズレて思ったほど相殺されない
  • コスト忘れ:建玉維持費・スプレッド・ロールコストが長期で効いてくる
  • 証拠金不足:逆行時に追証→強制決済のリスク。常に余裕資金を。
  • “当てに行く”トレード化:ヘッジは保険。天井当て・底当てを狙うと本末転倒

8. まとめ&チェックリスト

まとめ

  • 積立(ドルコスト)で“育てる”。
  • 暴落時はCFD指数ショートで“守る”。
  • 完全相殺は狙わず、ダメージ緩和+継続力の確保が目的。
  • ルール化して自動・機械的に運用する。

チェックリスト

  •  積立ファンド・毎月金額・増額条件を決める。
  •  ヘッジ対象指数(相関が高いもの)を決める。
  •  初期ヘッジ割合(20〜30%)を決める。
  •  追加・縮小・撤退のトリガーを文章化する。
  •  証拠金の余裕・コストを確認する。
  •  税制・手数料・商品仕様を各社の最新情報で確認する。
  •  月1回の点検日をカレンダーに入れる。

おまけ:くろちゃん日記

今日やったこと
毎日・毎月積立はそのまま。本日は米国雇用統計の発表があるため、ポジションをいくつか決済。エントリーは控える。

明日の自分へ
焦らず続ける。保険は“ほどほど”がちょうどいい。


免責:本記事は個人的な運用メモです。特定商品の推奨ではありません。CFDは価格変動・レバレッジ・コスト等のリスクがあります。投資判断はご自身で、各社の最新仕様・手数料・税制は必ずご確認ください。

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